ガンピーさんの舟に、「ぼくもいっしょにつれてって」「わたしものれるかしら」と、次々に子どもや動物たちが乗ってきて、そのうち舟がひっくり返ってしまうのですが、どんなことがあっても、穏やかな表情を崩さないガンピーさん。どんな生き物にも、同じように優しく接するガンピーさん。時に、我が子であっても、その子のあるがままを受け入れ、子どもの心を常に大切にしてあげることが、とても難しいことに思われます。心がささくれ立っている日でも、この本を開くと、小さな舟で大海原をゆったりと旅しているような気持ちになれます。サンタさんから娘へのクリスマスプレゼントの1冊でしたが、娘に読み聞かせながら、しあわせなクリスマスの夜を過ごすことができました。娘も、「ガンピーさん」という名前に親しみを感じたようで、何度も「ガンピーさん!」と、友達のように呼んでいました。