海の近くでは陸風から海風に替わる夜と朝の間に
朝凪という風の全く吹かない時間があると聞いた事があります。
そんな時間を切りとったような贅沢な写真絵本です。
朝焼けに始まり 朝もや、朝日、朝露と続き
洗濯物が
颯爽と吹く朝風をはらんでいる場面までが収められています。
地球が静かに目を覚ましていくような展開です。
どの写真も美しく ページをめくる手が自然とゆっくりになります。
谷川俊太郎さんの詩もせっかくの風景をじゃましない様にと
なんとなく遠慮がちに添えられているような感じです。
新しく始まる今日」を意識させられる絵本でした。