『RAIN』が原題。
字の無い絵本ですから、訳者はいないのですが、
『雨、あめ』と訳出した味わい深さに拍手!です。
家の庭で遊んでいた姉弟。
雨が降ってきて、その後の行動が描かれます。
一旦家に帰りますが、傘、レインコート、長靴で、再び雨の情景を楽しむために、
飛び出します。
快く送り出し、迎えるお母さんの姿が素敵です。
雨だからこそ見える光景は、何てワクワクするのでしょう。
もちろん、濡れたって平気。
自由に感じるまま一心に遊ぶ二人の姿がいいですね。
たっぷり遊んだ後は、温かいお風呂と飲み物が用意されている家庭なのです。
夕食では、大皿の肉を切り分けるのはお父さんの役目、という光景も
興味深いです。
この姉弟と一緒に雨をたっぷり五感で楽しむことができた気分にさせてくれます。
とても素敵な子どもの時間です。
自分でたっぷり外遊びができる年齢以上くらいからなら共感できると思います。