6歳孫娘。
「おもちのきもち」のかがくいさんだねと言いつつ、やかんたちの準備体操の場面から、大笑いしながら一気に引き込まれていきました。
「おもちのきもち」では、おもちよろしく少々粘っこい展開に、爺孫カラッと笑えたとはいきませんでしたが、こちらは違います。
何しろ、やかんたちが何事かにもくもくと一生懸命なのです。その姿にただ笑ってしまうのです。そう、笑っちゃいけないと思いつつこどもたちの懸命な姿に思わず笑ってしまう、というあれです。
めくるページ毎、物凄く真剣でいてユーモアたっぷりの絵を楽しめます。
そして、明らかにされる気宇壮大な目的に今までの努力をなるほどと思わせ、歓喜のエンディングへ。見事です。
大仕事を達成した満足感の終末、読後感も爽やかです。
絵本だからこそ、ひと時を無心に楽しめる一冊だと思います。