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チムとゆうかんなせんちょうさん チムシリーズ 1」 のはらなずなさんの声

チムとゆうかんなせんちょうさん チムシリーズ 1 作・絵:エドワード・アーディゾーニ
訳:せた ていじ
出版社:福音館書店
税込価格:\1,430
発行日:2001年
ISBN:9784834017113
評価スコア 4.63
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みんなの声 総数 42
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  • 読む人を広い海原に連れ出す本

    この絵本は、もうすぐ10歳の長男に、数年前サンタさんがプレゼントしてくれた本です。ストーリーもドラマティックで、絵もさすが、アーディゾーニ!長男によると、小さい頃から今まで読んだ本の中で、この本が一番好きなのだそうです。

    「やあ、ぼうず、こっちへ こい。なくんじゃない。いさましくしろよ。わしたちは、うみのもくずと きえるんじゃ。なみだなんかは やくにはたたんぞ」

    チムは冒険の旅に出て危機に瀕します。その時心の拠り所となるのは父でもなく、母でもなく、“ゆうかんなせんちょうさん”、この物語の中では、両親はあくまでも脇役。これってまさしく子どもの成長を暗示しているように思えませんか。なんだか寂しいけど、そうやって子どもは親離れするのかも、と思いました。

    親の庇護から離れ、外の世界を少しずつ歩み始めた頃の子どもの心をグッとつかむ、そんな物語です。

    投稿日:2008/06/03

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