もう、とにかく猫に始まって猫に終わっている作品で、猫好きにはたまらないと思いますが、
これがまた、1つ1つ取り上げていることわざがまさに「言い得て妙」で、素直に面白かったです。
しかもその『猫用ことわざ』の解説付き。
「立つ鳥 跡を濁さず」って言葉に対し、
「去る猫 跡を残さず」の意は、猫はおしっこなどをした後、上から痕跡を残さないように隠します。
……ね?
成程ですよね?笑ったのが、
「甲羅を干す」に対して、
「肉球を干す」ですって。猫は本当に安心してくつろいでいるとき仰向けに寝るからだそうです。
このページの挿し絵がまた、素敵に可愛かったです。
言葉の作りもよかったですし、作者の猫をよく観察したうえでの表現も面白かったので、気になる方は読んでみてください。