2歳8ヶ月の息子に読んでやりました。でもまだ早かったようで、話が長いこともあって途中で挫折したきり、2度目はありませんでした。
農場に新入りベロニカがやってくるという話です。それまで農場にいた他の動物たちは、ベロニカをよそ者扱いして受け入れようとしませんが、次第に元気をなくしていったベロニカのことが気になり、だんだんと自分から近付き始めるという展開です。
子供だけでなく大人の世界でも、すでに人間関係が出来上がっているところに新参者が来たらこんな風になりがちですよね。この絵本は、農場の皆が、総意としてベロニカを受け入れたのではなく、各々が自らのやり方でベロニカに近付いたことがよく描かれている点が良いと思いました。そうでないと本当に受け入れるなんてことはできないのですね。一見グループとしての仲の良さのように見えても、1対1の人間関係から成り立っているのだということがよく分かります。
息子にはまた大きくなったら読んでやろうと思います。