何でも簡単に物が手に入る今の子供たちに是非読んでもらいたい一冊です。
物がない。
だからこそ一着のオーバーのために気が遠くなるような時間、手間が必要になるけれど、その全てを楽しむ二人。
本当に素適な親子だと思いました。
また、アンナのオーバーのために力を貸してくれる大人たちの眼差しも暖かく、戦争が終わった喜びとともに自分の仕事を思い切り楽しんでいるように思います。
戦争は二度と繰り返されることはあってはなりませんが、物が簡単に手に入らなくなる時代は来るかもしれません。
このお話で少しでも、物を大切にすること、自分に係っている人への感謝など、感じてほしいと思います。