卒園・入学を迎える男の子が主人公なので、同じ年頃の子供達にピッタリの絵本です。でも、このお話が一番心に響くのは、きっと子供達の成長を見守ってきたお母さん、お父さんではないでしょうか。
小さな体で一生懸命ミルクを飲み、危なっかしい足取りでヨチヨチと歩き、何度も失敗しながらトイレを覚え…。生まれてからたった数年で、一体どれだけのことが出来るようになった事か。よく頑張ったね、と抱きしめてあげたい気分になりました。
そんな乳幼児期を支えてくれた哺乳瓶や小さな靴を、写真に撮っておかなかった事が悔やまれます。
しんみりした気分になった後は、希望が湧いてくるバトンタッチが待っていて、よし!今後の成長も楽しみだ!という明るい気分にさせてくれます。