息を呑んで最後まで一気に読み終えました。
冒頭の、ジョーがクマの子とベンジャミンに出会うシーンから、タイトルになっているアーニャの存在まで、とても感動的な映像シーンとして取り込まれていることと、緊張感が高まるなかで、クライマックスの二転三転のドラマチックな仕立ては、途中で想像だにできないものでした。
知らずうちに命を懸けてユダヤ人の子どもたちの国外逃亡を助けることになったベンジャミンの勇気もさることながら、家族の絆、村人たちの結束、決して悪人ではなかったドイツ軍の伍長、登場人物の描かれ方に、とても人間性を感じました。
心に残る、余韻の残る、考えさせられる感動作品です。
最後の数行が心に突き刺さりました。
続編が有ったら必読です。