「すてきな三にんぐみ」って、ページをめくると怖そうな泥棒さん達。娘も「怖い、怖いねぇ。」を連発。でも「すてきな」理由が、大きな展開の中で解っちゃうところがスゴいと思いました。三にんぐみの塔が立っていて、みんなの記憶に残り続ける所なんて秀逸です。そうだよねぇ、お金儲けが好きな大人は多いけど、お金が沢山あっても何に使うのかなぁ。広い家を買って、良い車に乗って、美味しいものを食べて・・・いつかはクラウン、いつかはベンツ、いつかは六本木ヒルズのマンション、そんな右肩上がりの価値観にハッとしてしまう、むしろ大人にとって気づきのある絵本かもしれません。
もっとも、2歳の娘は福祉的な概念はまだまだのようですが、「怖い」から「幸せ」に展開するのは解るようで、「すぅてきなさんにんぐみっ!」と節を付けて歌ってます。このところ一週間くらい連続でこれを「よんでぇ」と持って来るくらい、お気に入りになってます。