親の私が小学生の頃、教科書で読んだおはなしで
当時とても感動し、どうしても欲しくて購入しました。
子供には絶対早いと思ったので読む気がなかったのですが
読んでくれ!!とせがまれ読みました。
「戦争の絵本だからまだ読みたくないな」と伝えましたが
絵がとてもやさしい雰囲気だったので、読んでもらいたかったようです。
読み進めていくうちに、最後の最後で私が読みながら泣いてしまいました。
息子はちいちゃんの家族が死んでしまったということにピンと来ていませんでしたが、家にある『ひろしまのピカ』と
少し似ているところがあるように思ったようです。
幼稚園児には早いので、やっぱり小学生くらいになって
こころが成長してからの方が、この絵本のよさがよくわかると思います。
他の戦争絵本のような、怖い絵が載っているわけではないので
恐怖心は子供に植え付けないと思います。
どちらかというと文章と絵が持ち備えているやさしさが
家族と離れたちいちゃんの寂しさを強調させるので
切なさ、寂しさが伝わると思います。
今、とても平和になっていることも書いてあるので
「昔は国と国がケンカをしていたけれど、今はそういうことがなくなっって平和になったんだね」
と話してあげるとわかりやすいと思います。
私の父(息子のじいじ)が戦争時に疎開をしていたので
じいじが子供の時は戦争があったことを話したところ、息子は戦争をしていたことがそこまで昔のことではないと思ったようです
こういう絵本を早くに読むのはどうかと思いましたが
この絵本の場合は家族で影送りを楽しむシーンがあるので
一緒に影送りを楽しんでみたり、遊びに繋げるのもいいと思います。
子供に「今は恵まれているのだから、ご飯をたくさん食べなさい」
などと、押し付けるように言ってしまうと、この絵本の価値がなくなってしまいます。
そっと感じてもらうくらいが一番よさそうです。
その時期は小学生低学年が終わってからでも十分な気がしました。