湾岸戦争。
当時のニュース映像は今でもハッキリと覚えています。
でもその場面は私たちの日常とはかけ離れていて、「戦争」という実感があまり沸かなかったように思います。
このお話の主人公トムもまた、こんな不思議なことが起こらなければ、戦争をこれほど身近に感じることはなかったでしょう。
様子のおかしい弟には、まさに戦争の中戦っている少年兵の心が入り込んだのでした。
戦争のリアルさが伝わってきます。
その残酷さ、悲惨さ。
周りが平和な暮らしをしている中で、目の前に戦争を見る恐ろしさ。
それは戦争をどこか他人事に思っていた私に、大きな衝撃を与えました。
いつ私の身に起きるかも分からない・・・・そんなことを考えました。