わが家ではたかどのブームなのですが、この話は息子には難しかったみたいです。所々では喜んで聞いていました。
楽しめるのは小学校中学年ぐらいかな?2007年11月発行なので新しい本です。
高橋家の飾り棚には、お皿を置いておくお皿があります。このお皿に住むボタンが今回の主人公たちです。このお皿にやってきた経緯や名前などが順番に明かされます。ボタン同士の人間関係(ボタン関係?)もわかってとてもおもしろかったです。
強烈なキャラクターは、大女優の衣装からとれてしまったホワイト夫人。セレブをきどっています。
ボタンに人間の性格をうまくかぶせてあって要所要所でクスクスとします。おじさんのワイシャツからとれた一番下のボタンたちには「すえっこ同盟」という名前がつけられていて、おばさんは下のボタンは外れても下はズボンの中に入るからと、つけません。たまに、必要な位置のボタンがなくなった場合に、「すえっこ同盟」から脱出する時は「ことぶき脱会」と、このネーミングのうまさに感心しクスッとしました。
息子が絵をじっと見ていたのは、園児のスモックから逃げてきたタビちゃんの話。園児たちの絵を見ながら「ああ、これは「つんつくえんの?のはらクラブの?」と私に聞いてきました。子どもの絵が似ていたみたいです。残念ながらどちらでもないのですけどね。
私が気になったのは、服についてくる替えボタン。うちにもたくさんあるなあと思って気になっていたのですが、それはやはりたかどの作品ですから、中盤に「スミレ嬢」という名前で登場します。
お話の楽しさが堪能できます。大人も楽しめる内容です。