ストーリーは辛く悲しいです。でも最後には希望も見えてきます。
もし、最愛の人を亡くしたら…
私はきっと、くまくんと同じようになってしまうんだろうな
ずっとどこにいても重く寂しいんだろうな
食べる事や眠る事さえ苦しいんだろうな
「辛い悲しい苦しい寂しい」こんな感情、きっと受け入れられません…
ページをめくる度に、くまくんの悲しみが痛い程に伝わります。
本当にくまくんの周りだけ時が止まってるように見えました。
くまくんはやまねこと出会って、新たに生きる希望を見つけました。
やまねこが奏でた音はどんなだったんだろう。
きっとくまくんの心を救い上げてくれるような、優しいメロディだったんでしょうね。
ことりとの楽しい日々、蘇る記憶、所々に付けられている色がくまくんの時間を動かしていくように感じました。
ことりの言葉が好きです。
「ぼくはきのうの朝より、あしたの朝より、きょうの朝がいちばんすきさ」
ことりは分かってたのかもしれない。
だからくまくんに伝えたのかもしれない。
くまくんに乗り越える強さを、最後に教えてくれたのかもしれません。
死にゆく者、残された者、乗り越えた者
それぞれに学ぶものがありました。