「ぼくには おじいちゃんが 3にんいる」で始まるこの絵本。
どういうことなのかと思ったら、ひいひいおじいちゃんと一緒に暮らしている男の子のお話でした。
(おじいちゃんとひいじいちゃんも一緒に暮してます。すごい!!)
よくドラマや映画などで、「生まれてくる時も死ぬ時もひとり」なんて言うセリフがありますけど、とんでもない!!
そんなことないんです。
生まれてくる時も一人なんかじゃありません。母親のお腹の中から生まれ、たくさんの人間の中に飛び出してくるんです。
生きている間に、いろんな人に接していれば、死ぬ時にだってひとりじゃない。愛する人たちに囲まれて天国に旅立てるんです。
生命や死がテーマですが、悲壮感などは感じられず、おじいちゃんが旅立つシーンでも、かわいそうという涙ではなく、素晴らしい人生に拍手を送りたくなります。
人は一人で生まれてきたのでも、生きていくのでもない・・、命は繋がっていくのが実感できる素敵な作品です。