ドン・フリーマンの絵って、シンプルで温かみがあって、惹かれます。
必要最小限な描写しかしていないところが、子どもを無理なくお話の
世界に引き込むのではないでしょうか。
女の子の一つ一つのしぐさが、とてもかわいらしく、それがこのお話全体
の印象に結び付いているようです。
なんといっても、ラストのスキップしながら帰る後姿が秀逸。
それだけで、女の子の心の中が手に取るように伝わってきます。
ドン・フリーマンの絵本は、どれも温かさがにじみ出ていて、優しい気持
ちにされられるものばかり。
『とんでとんでサンフランシスコ』が一番ですが、これは、その次くらい
に、好きです。