森の生き物たちのお話が全部で7作収録されている短編集です。
どのような内容か、事前の情報なしに読んだせいでしょうか。
ラストの意外さに、何だか裏切られたような気がしてしまいました。
天敵同士の友情を描いた心温まる絵本などを過去に読んでいたので、そういうハッピーエンドを期待してしまっていたのです。
それぞれのお話はどれもメッセージがこめられていて、人間に置き換えてみては、深く考えさせられるものがあります。
自分に重なるところを見つける人も多いのではないでしょうか。
冒頭で述べた意外なラストも、きれいごとだけでは済まされない現実があるのだということを、皮肉めいて伝えているかのようです。
きっと好き嫌いが分かれる作品ではないでしょうか。