字が一切なく、デッサン画だけで表わされている絵本。
だからこそ、読み手側の内面にあるものが引き出されてくるのでしょうか。
白黒の線から溢れてくる 犬の驚きと恐怖と悲しみ・・。
最後に登場する子供も、ひとりぼっちなのか・・。誰かを探しているような、待っているような。
一人と一匹が出会って、そこでようやく 冒頭から続いていた悲しい気持から解放されます。
図書館で読んだだけの本ですが、今度子供達に読ませて、子供なりの感想を聞いてみたいです。
アニメやゲームなど、ストーリーを提供されるのに慣れている現代の子供達にも、こういう絵本に触れてほしいですね。