マサイスにとって、自分が生まれ育った島は、大切なふるさと
なのですね。
たとえ不便だったとしても、大切なふるさとだからこそ暮らし
たいと思ったのだろうなあ。バーバラ・クーニーさんの絵本な
ので、読んでみましたが、私は似たようなテイストだと『ルピナスさん』
の方が好きかなあ。でも、それは私が女だからかもしれません。
私がもし、「ぼく」だったならば、こちらによりいっそう心を
動かされるような気がします。
幼児に読むには少し長い絵本だったので(大人っぽくもあるし)
ひとりで読もうかと思ったのですが、娘も聴きたいというので
読んであげました。
やはり、娘の気持ちが高揚したり、けらけら笑ったりするような
ことはありませんでした。でも、なにかしら心に染み入るような
ものはあったみたいです。途中で聴くのをやめたりすることもなく
静かに聴いていました。
マサイスおじいちゃんと、孫のマサイスが同じ名前だったのが
娘には新鮮だったようです。外国ではよくこんな風に名付けること
があるということを教えてあげました。