文字通り“一匹狼”のお話。みなさんのレビューを読んで、いったいどんな本だろう?と、あれこれ想像していましたが、やはりこれは「読んでみないと、わからない!」ですね。表面だけ読むと、おおかみさんの言葉を借りれば、「け」という感じなのですが、とても奥が深く、何回も読んで、あるいは何年か経って、やっと「ああ、あれは、こういうことだったのか」と、見えてくる部分もあるのでは、と思います。娘は、「どうしておおかみさんは、ひとりぼっちなの?」とだけ感想を述べました。今までに読んだ本とは、あまりにも違っていたものね。好き嫌いがはっきり分かれる本かもしれませんが、こどものとも傑作集の中に、こういう本が選ばれるのも、よいことだなと思いました。