まず、表紙が独特で目を引いたので思わず手に取りました。開いてみると、とてもきれいな色合いで、キャラクター一つ一つが個性的でした。また、冒険ファンタジーということで、一番後ろには「ギルゴル東南部地図」という地図が描かれていて、6歳の息子は地図を食い入るように見ていました。お話の内容は、息子にはまだ難しいようですが、何度も読んで!とせがまれました。特に怪獣ギュルルが出てくるシーンは、お気に入りのようです。
このお話は、宇宙で繰り広げられるお話です。星雲星海村のテオンが、暗黒星雲ギルゴルにさらわれてしまい、同じ村の弱虫ふくろうクロロがテオンを捜しに行きます。二本足で歩く象や靴を履いて歩く魚、顔がライオンで体がカメのカメコモリライオンなど、奇妙な生き物達と出会いながら勇気を獲得していく冒険ファンタジーです。最後に、テオンが何であるかわかります。
アジアっぽい感じの絵も個性的で、絵もお話もあまりなかった絵本ではないかと思います。冒険モノはエルマーの冒険しか知らなかったので、冒険ものが好きな子供にはいいと思います。
夢のある、そして大人の私も勇気について思わず考えてしまった深いお話です。