ネズミを誘き寄せて食べてしまおうという、ネコのモーリスが選んだ作戦は、本の読み聞かせでした。
動機はどうあれ、皮肉にも読み聞かせを通して、モーリスとネズミには妙な友好関係が生まれてきました。
モーリスは、読み聞かせに生きがいを感じていくのです。
ここまで読んで、いつかこの絵本を自分事として味わっている私です。
私も読み聞かせの魅力にハマってしまった一人だからです。
本を通して、人と出会い、自分自身が喜びを得られるのが読み聞かせです。
自分自身を豊かにしてくれるのが読み聞かせです。
ネコのモーリスも、そのことに気づいたのですね。
読み聞かせをしている人のための、バイブルのような絵本でした。