上の子にいいなと思って、前から目をつけていて、やっと図書館で借りてきましたが、なんと!上の子は中学の時学校図書館で読んでいたそうです。
その代わりといってはなんですが、机の上に出しっぱなしにしていたら、下の子(今小6)が何気なく手を出し、そのまま宿題もせずに一気に読み切ってしまいました。
読み終わった後、目を赤くしていました。
上の子が言うには(部屋が一緒)読みながら泣いていたそうです。
宿題を先にやってほしかったのですが、
いい本を大人から無理強いされることなく、自分の意志で手にして読み、その内容に素直に感激して涙を流してくれた娘の成長が、実はとてもうれしかったです。
さて、この作品はイギリスの作家アレックス・シアラーの邦訳本第1作です。訳者は「金原瑞人」さんで、この方はヤング向けの児童書を結構手がけていらっしゃいます。
表紙の装丁は内容にイメージにとても合ってます。
「死んだらどうなるの?」
人間、生きているとが一度は気になることではないでしょうか?
ここに描かれている『死後の世界』が本当にあるかどうかはわかりませんが、
希望として、私自身も、こういう世界があってほしいと思いました。
故人は、こういう『死後の世界』で、その時生きてきた気持ちをしっかり清算して、『新しい生』に向かって動き出せるといいなぁと、つくづく思いました。
主人公のハリーが10歳から12歳くらいの男の子らしいので、
できたらハリーと同じくらいの年頃のお子さんから、中・高生の子どもたちにお薦めしたいです。
できたら、友達と仲たがいをしてしまったときとか、きょうだいゲンカをしてしまって、誤るきっかけが持てないときに、この本を読んでみてください。