タイトルからは思いもよらないお話でした。
真っ先にウクライナが頭に浮かびました。
飛んでくるミサイルで破壊される街から逃げる人々を想像しました。
母親と娘は州境を渡って逃げて行きます。
父親はそれを見送って、街にとどまります。
それをさらに上回る現実がありました。
死んでもなお、魂として家族を守ろうとする父親でした。
父親は、戦争とは無関係なパン屋さんでした。
それが一発のミサイルで破壊されてしまったのです。
パンを幸せの象徴として、平穏な日常を願う作品です。
樫の木の葉っぱは平和への祈りなのでしょうか。
幻想的なお話ですが、生々しい現実が戦中では繰り広げられている事を忘れてはいけません。