「鬼」にたいそう興味がある息子に読みました。
悪さをする鬼がいて、誰も退治することができずにいるのですが、小さな男の子が、力に拠らない方法で退治しようとでかけます。
男の子がまったく攻撃をしないので、鬼も拍子抜け・・・それどころかだんだんと心をひらき、最後には自分の中の「鬼」の部分を自分で脱ぎ去ってしまうのです。
戦うのではなく話し合うこと、それもぶつかりあうような話し合いではなく(それでは決裂しますよね)、相手の立場に寄り添ってみること、平和に暮らすための大切な基本が分かりやすく、それでいて押し付けがましくなく描かれています。