『カッパーノ』にさりげなく登場していたカッパーナちゃんが主人公。
遠巻きに見つめるだけの佇まいよろしく、心配性だとか。
だからこそ、大好きなカッパーノへの純真な思いが切実です。
ただ「おはよう!」と言いたい、とは、ピュアなんでしょう。
そこからは、カッパーナちゃんの心配性が真っ直ぐに。
探しても出会えないもどかしさ。
でも、ほら、カッパーノがさりげなくいてる場所、いいですねえ。
そしてついに、愛ゆえの行動に。
ここは絵本の特性を生かした演出が愉快です。
そう、愛の前には、どんな敵もかなわないのですね。
ラストの迫力、脱帽です。