スカイツリーがオープンしようという現在だから、この絵本に描かれた一昔前の懐かしさがとても思い入れたっぷりに感じました。
単なる風景画ではなく、物語があります。
単なる町の風景ではなく、自分の嗜好や、店の表だけではなく店の中にも入り込んだ不思議な絵に仕上げた作者。
多分、作者の素朴な観察と興味に成り立っているのでしょう。
なんだか、知っている風景がこのように表現されていることに嬉しさを感じます。
多分、同じ路を今歩いたら、様変わりに驚いてしまうのでしょうね。
東京タワーが面白い描かれ方をしています。
最後は隅田川。
当然ながらスカイツリーはありません。
東京マラソンで町を走り抜けるとき、この絵本の風景を思い出したいと思います。