「今は昔」の頃の、京の都のおとど(貴族の男の人?)のおはなし。
おとどは子沢山で、家が狭くなったので広い屋敷を探していたのです。
ようやく見つけた屋敷は、お化けが出るという噂ですが、
試しに泊まってみた時のエピソードです。
天井裏の仕切り役のおきなを中心に、お化けたちが次々とおとどを脅かすのですが、
ことごとく失敗、ついには、お化けたちが引っ越す羽目になるのです。
多少おどろおどろしいお化けたちですが、どことなくユーモラスで、
子どもたちにも程よく怖いテイストだと思います。
べんべろべえ、くびひょろりん、めらめらぼう、などなど、実に見事なネーミングです。
平安時代風の、のどかな時代設定とマッチしています。
おばけにひるまず、楽しんでほしいと思います。