なじみのある詩がまとめてあるのですが、この詩集は選者センスがみごとに活かされた作品集になっています。
姉妹編の『しゃべる詩あそぶ詩きこえる詩』とはみごとに切り口を変え、それぞれに特性を持たせているのです。
両者のちがいは「見える」か「じゃべる」かの違い。
『しゃべる詩…』がリズム感をポイントに集められているのに対して、『みえる詩…』はイメージの膨らみをポイントに集められています。
リズムの楽しさを残しながら、読んでいると風景やイメージが想像力をかきたててくれます。
じっくりと朗読するのに適しているかも知れません。
「あそぶ」ところと「きこえる」ところは両者の共通点。
子どもたちの大好きな遊び心、聞いていて気持ちの良さがあるので、2冊の使い分けで読み聞かせを効果的にできるように思います。