インド流の数学をなめてはいけない!確かどこかで聞いた話だと、掛け算も日本みたいに9×9ではなく途方もない大きな数字まで覚えるのが普通だとか…。
とても勉強になる素晴らしい絵本でした。
でも、この絵本で何より感じたのは作者デミの絵の個性的な素晴らしさです!!
作者紹介のところを見ると、デミは伝統的な『インドの細密画』をコンピュータに取り入れてレイアウトして(この絵本を)作ったとか!
ページを開くと、のっけっから真っ赤なバックに金箔っぽい色合いで、ペルシャ絨毯の刺繍のように動物たちが描かれています。
(このページは、中表紙のタイトルいく前のところですから、気になる方は本を手にしたとき、見逃さないでよく堪能してください。見ごたえがありますよ)
全体を通して『金色』がよくつかわれています。この金色やゾウやラクダに使われている色はとても特殊な色合いで、いったいどんな手法なのか、どんなふうに色を混ぜるとこんな感じになるのか、とても気になりました。
特に「29にちめには、らーには こめぐら2つぶんの……」のページのラクダの絵は素敵でした〜。
一番最後のページには、「ラーニがもらったお米1粒から10億粒まで』の表が出ているので、お話の中だけでうまく計算できなかった人はここをよく見るといいと思います。
小学校の高学年から中学生くらいのお子さんにお薦めします!
インドの昔話なので、大人でも楽しめます。