「うろこぐもと鉛色の月光,九月のイーハトヴの鉄道線路の内想です。」 賢治の言葉どおり,月夜に出会った不思議な夜のお話です。
夜空一面のうろこぐも,遠くに見える停車場のあかり・・・。竹内さんの迫力のある絵で,不思議な風景が描かれています。
「ドッテテドッテテ、ドッテテド」と月夜に電信柱が動き出すのですが,読み聞かせていくと,息子もその幻想的な雰囲気に引き込まれていくようでした。
息子にとって分からない言葉も沢山でてきますが,実際に声に出して読んでみると,賢治の書いた言葉の美しさを,とてもよく感じる事ができました。
秋の夜にぴったりの絵本です。