おばあちゃんのヒコーキ好きは、ひいおじいちゃんの影響。
日本人で初めてヒコーキに乗ったサムライなんだそうな。
そのエピソードと心遣いが、なんとも心地よく響いてきました。
3メートルしか飛べなかったヒコーキだけど、命がけの冒険であり、果てしない夢の追求だったとわかります。
ひいおじいちゃんにとって、その3メートルはとてつもなく無限大だったのです。
だれもが嫌がった、ヒコーキに乗った勇気が自慢のひいおじいちゃん。
3メートルならば平気だと、ヒコーキで旅行をするようになったおばあちゃん。
おばあちゃんは、孫のミチにそのロマンを伝えたいのです。
走り幅跳びと、そんなに変わりはない。
この論理が素晴らしい。
長谷川義史さんの味わいある絵で、しみじみとしたお話になっています。