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そうじきの なかの ボンボン

そうじきの なかの ボンボン(フレーベル館)

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もしもし おかあさん」 ガーリャさんの声

もしもし おかあさん 作:久保 喬
絵:いもと ようこ
出版社:金の星社 金の星社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1979年07月
ISBN:9784323002354
評価スコア 4.56
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  • おかあさんねこの気持ち

    こねこたちにおっぱいをあげているときの、おかあさんねこのしあわせに満ちた顔。
    娘は、1ページごとに、こねこたちの成長を、おかあさんねこの目線で追っています。「クロちゃんは、おかあさんとならんであるいて、うれしそうだね。ミケちゃんは、まってよ〜って、いってる」「ああ、ミケちゃん、いっぱいぎゅうにゅう、こぼしちゃったよ」「クロちゃん、あんなとこ かじっちゃダメだよ!」・・・そして、電話のベルが鳴ると、娘も大慌てで、布団の隅まで走っていきます。驚いたこねこたちの、つめとしっぽが可笑しいようで、このページは何度読んでも、笑い転げています。
    いつのまにか、3匹とも大きくなって、おかあさんのかごのベッドからはみ出しそうです。ある朝、こねこたちは、それぞれ別の家へともらわれていき、おかあさんねこはごはんも食べずに、こねこたちを探して歩き、なきつかれて眠ってしまいます。娘は、「どうしたの?どうしてないてばかりいるの?ごはん、たべないの?」と、毎回おかあさんねこのことを心配して、おかあさんねこのさみしそうな顔をじっと見つめています。でも、夢の中で電話が鳴り、トラちゃん、ミケちゃん、クロちゃんの声を聞くと、娘もほっとした表情を見せ、「トラちゃんは、あかいおリボンをむすんでもらって、よかったね。ミケちゃんは、おばあさんにけいとのマフラーをあんでもらったの?クロちゃんは、おさかなやさんのこになって、おさかなをいっぱいたべたんだね。」と、おかあさんねこといっしょに、こねこたちのしあわせを喜んでいます
    こねこたちとの電話の後に、しばらくじっと一点を見つめてうつむいているおかあさん。母親の気持ちがひしひしと伝わってきます。私も、日本にいる母のことを思い、そして、いつか私の元から巣立っていく娘のことを思い、おかあさんねこの気持ちに重ね合わせて読んでいます。
    朝になって、あたたかい日差しがおかあさんねこの上にも注がれると、娘は、「おかあさん、おさかなも、ごはんも、ぜんぶたべて、あんしんして、ねんねしてるね。にこってわらってるね。」と、今度はおかあさんねこのしあわせを心から喜んでいます。

    投稿日:2007/05/12

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