「スイミー」で有名な作者の絵本です。
ねずみたちの暮らしているところに、壁があった。
壁の向こうに何があるかなんて、気にする者はなかった。
ただ1ぴきティリーを除いて・・・。
ティリ−は壁の向こうの見たこともない美しい世界を夢みていた。友達を誘って登ってみたけれど壁は高すぎ、釘で穴をあけようとしたけど壁は固すぎ、壁の終わりを探して歩き続けたけど見つからなかった。
ある日、みみずのまねをして穴をほり、とうとう壁の向こう側へ出ることに成功する。彼女の見た物は?
あきらめないで、どんなに高い壁だって、きっと乗り越えられるはず・・・という、シンプルだけど大切なメッセ−ジが伝わってきます。
ただ一度の失敗で、あきらめがちな現代っ子たちにおすすめします。