私はキーピングのファンです。協会が正面にあるとはいえ、何故この本はマッチ売りの少女の二番煎じのような内容なのだろうかと疑問に思っていました。
しかし、この疑問を持ちながら、この絵本を何度も深く読み直したところ、これは悲しい話ではないという事に気づきました。
このことは、Youtubeでも話したのですが、お茶の支度に二階に上がってくるお母さんに見せたいという思いからあの絵を描いたという事が上記の気づきの鍵になりました。
つまり、その行為は、見せたいという気持ちが高まって絵を描くアーティストの行為そのものなわけなのです。
病弱で二階の部屋に閉じこもって何もできなかった少年がアーティストとしてついに目を覚ました瞬間を物語っている絵本だということです。
彼の絵本の多くには少年の成長への願いが込められていますこの本もその例外ではありませんでした。やはりキーピングでした。