アンデルセンのお話の中で一番大好きなお話と「徹子の部屋」でお話されていらした藤代さん。私が子供の頃から見ていた”天気予報と藤代さんの切り絵”が懐かしくなりました。かつて白黒での切り絵絵本を長年の念願叶ってのフルカラーでの発行に至ったお話を聞いたからには、読みたくて仕方なくなった私です。残念ながら、6歳の息子はあまり興味を示さなかったのですが、”ぶどう酒びん”が不思議な縁でもって出会いを繰り返していく様が描かれています。特にびんが割れてしまう部分が綺麗なんです。本当に不思議な幻想の世界へと連れて行ってくれる絵本でした。お話への愛情があふれた想いのすべてを切り絵の随所に感じることが出来るはずです。お話もさることながら私としては、時折眺めたくなる美術本としてコレクションに加えたいと思っています。