新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

おおきな木」 どんぐりぼうやさんの声

おおきな木 作・絵:シェル・シルヴァスタイン
訳:村上 春樹
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:2010年09月
ISBN:9784751525401
評価スコア 4.52
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みんなの声 総数 51
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  • 読めば読むほど考えさせられます

    ほんだきんいちろうさん訳の「おおきな木」を読んだ後に、
    村上春樹さん訳のこちらの絵本を読みました。
    同じ絵本なのに、訳者が違うと微妙にニュアンスも違ってくるんですね。

    ほんだきんいちろうさん訳の絵本では、リンゴの木は男性のイメージで
    読んだのですが、こちらの絵本では、口調が女性になっています。
    あとがきを読んだところ、原文では木は「彼女」と書かれているそうです。
    母性としての木だったんですね。

    木から与えられてばかりの少年の姿を見ていると、ふと自分の行いは
    どうだろう?と思わずにはいられません。
    親にしてもらったことは多々あっても、親に何かしてやれたことは
    果たして幾つあったでしょうか?

    少年の転機と言える時に、身を削って力になってくれる親としての木、
    見返りを求めない無償の愛に頭が下がる思いがしました。

    そして、木の愛をひたすら受け入れるだけの少年の姿。
    年老いて疲れ果ててしまった少年にとって、与えるだけの愛が
    果たして良かったのか悪かったのか。疑問が残ります。

    けれど最後、木に与えることを求めなかった少年の姿に、
    木は本当の幸せを初めて心から感じたのではないでしょうか。

    読めば読むほどいろんな解釈の仕方が沸々と沸いてきて、
    全く不思議な奥深い絵本だと思います。

    投稿日:2011/02/14

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