一人暮らしのおじさんは、身の回りのことは全部自分でします。ある日、いつもよりお腹をすかして帰ってきたおじさんは、たくさん晩ごはんを作ってたくさん食べました。食べ終わる頃にはすっかりくたびれてしまったので、お皿は翌日の晩に洗うことにしました。ところが、次の晩もその次の晩も、同じ理由でお皿洗いをさぼっていたところ…。
お皿を洗わないままということは?! 雨を見て思いついたこととは、まさか?! と、想像をかきたてられ、しかもその想像通りにコトが運ぶなんとも愉快なおはなしです。家事をサボったらどうなるか。ぐーたら主婦の私などには少々耳の痛い反面教師的な話ですが、一度でいいからここまでとことんやってみたいような気も!(笑) 書名にある「おじさん」が本文には出てこず、おじさんを指す「おとこのひと」も初めに一度出てくるだけです。それだけに、おじさんの一挙手一投足が手にとるようにわかり、より楽しめました。子どもの好奇心をそそる書名もさすがです。