このお話は、もともとあった浜田さんの作品の一つを「いわさきちひろの絵本」シリーズとして提供されたようです。
さて、作品自体ですが、うちの子は物語の舞台というか、設定が、なぜ中国みたいな国なのかが、一番疑問だったようです。
竜が出てくるお話だったので、お国柄的に、岩崎千尋さんが、舞台設定として考えたのか、それとも浜田さんの方から、「こんな世界に」と打診があったのでしょうか?
作家も、画家も、両方有名だと、一つの作品にするとき、どんな話し合いがなされるのでしょう?ちょっと、聞いてみたい気もします。
私は「りゅうのめのなみだ」という題名だけで、
竜が悲しみの涙を流すんだと思い、
ストーリー後半にさしかかって、
少年のことばに、竜が「うれし涙」を流しても、
あぁ、この後、この竜には何か悲惨な出来事が訪れるのよぉ。
それも、きっとこの少年の誕生日パーティーにお呼ばれしたせいで!
なんて、勘ぐっていたのに、題名の「涙」は「うれし涙」だったんですね〜。
そこがとても意外でした。
ですから、読み終わって、一番気がかりなのはこの物語のあとどうなったか、ということなのです。
少年と竜は「パフ」みたいに長年の友達になれたのでしょうか?