子どもたちは学校の教科書で斉藤隆介さんの「モチモチの木」を学習しています。その時期に合わせたおはなし会でこの本を読んでもらっていました。
斉藤隆介さんの絵本には、読む者、聞く者を圧倒し、静でありながら力強くお話の世界に引きずり込んでいく迫力があります。読んでもらっている子どもたちの様子がまさにそんな感じでした。
花さき山に咲く花は、小さな小さな思いやりの結晶。思いやりはとっても美しいけれど、その裏返しにある自己犠牲もちゃんと認められているんだというメッセージが大人になって改めて読むと聞こえたように思います。「俺ばっかり…」と時折ぼやく長男に、彼の頑張りや辛抱を認めていると言葉にして伝えたいと思いました。
大人にとっても心がふるえる素晴らしい絵本だと思います。