上方落語の『地獄八景亡者戯』をもとにした作品です。
軽業師のそうべえが、綱渡りの最中に足を滑らせて死んでしまいます。地獄へ向かう道すがら、山伏のはっかい、歯抜き師のしかい、医者のちくあんと一緒になり、揃って閻魔大王の元に引き出されます。
軽快な関西弁と、落語ならではのユーモアで、怖いはずの地獄もなんだか 面白そうなところに思えてきます。
人呑鬼に飲まれる場面では、うちの子供達は 涙を流して笑っていましたよ。そこまで?そこまで笑える??と、読んでいてびっくりしました。
結局、4人は特技を活かしたりしながら、地獄の責め苦を乗り切り・・・というより、逆に閻魔大王や鬼を困らせて、最後は地獄を追い出されます。
オチは、落語らしいもので、「ははーん、なるほどねぇ」とクスリッと笑えますが・・、笑えるのは高学年くらいからでしょうか?
幼児では 笑えないかな。でも、途中の場面は 充分笑いをとれると思うので、読み聞かせにもおすすめです。