『ぼくを探しに』が「自分を埋める誰かを探す旅」
であったのに対し、こちらは「欠落したカケラ」が、自分の埋まるべき相手を探しています。
その中で、自立した「ビッグ・オー」と出会い、自分は求めていただけで、自分一人で動き出そうとしていなかったことに気が付くのです。
そして転がってみる。
最初は不器用でも、それは回数を重ねることで角がとれ、形を変え、動きやすくなっていきます。
そして自分の力で先に進むことが出来るようになるわけです。
きっと強く見えたビッグ・オーも、昔は自分埋まる相手を探していたんだと思います。
だからこそ、何もせず求めているだけの「カケラ」に助言をしたんだろう、と。
「自分自身で動いてみる」ことが最大のテーマですね。
初めから全部自分でなんてできないけれど、そのうち自分の持つ可能性を知ることが出来たなら…
そうしたら、「どこへ行くかは分からないけれど」自分を信じて、自分らしく生きられると思います。
シェル・シルヴァンスタインの絵本は、大人になればなるほど心に染みわたるタイプの絵本ですね。
だからと言って、決して子どもが楽しめないわけではないので、親子で楽しんでください♪