初版は1969年と30年以上も昔にさかのぼりますが、私が子供の頃に好きだった一冊です。春風の子供たちが、楽しそうに遊ぶ様子が素敵なタッチの絵で描かれています。「春風がケンカすると大変なことになるね。」と息子。そのケンカを仲裁したのは、動物園のライオンの大きな声というのはとても効果的です。ケンカの後、とぷうがお母さんの元に帰ると頭にできたうずまきをふいてもらい「はるかぜは、やさしくしなければ・・・。」と言うお母さんに温もりを感じます。息子が親になった時に、もう一度この本を手に取ってくれたら嬉しいものです。