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どうぶつさいばん ライオンのしごと」 アダム&デヴさんの声

どうぶつさいばん ライオンのしごと 作:竹田津 実
絵:あべ 弘士
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2004年08月
ISBN:9784033313603
評価スコア 4.73
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みんなの声 総数 44
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  • 動物と人間のこの“食への姿勢”の違い

     素晴らしい文・絵の作品だな〜、と思い手に取りました。

     タンザニアが舞台。
     野生の世界で、動物たちは、“生き残るための手段”として「食べる」という行為をしていると安易な思いこみをしていました。
     しかし、そこにはもっと大きな役割りが備わっていました。

     たくさんの証言により、ライオンがヌーを「食べる」ということが、どんな意味を持つのかが、裁判の形式で明らかになっていきます。

     ライオンが食べることにより、草食動物は数が一定に保たれ、よって、草原がまもられる。
     ライオンが食べる動物は、弱い、力のないもの。
     つまりそれは、病気に罹っている動物も多く、ライオンが食べることで、群れは、伝染による全滅を免れるのです。

     マサイの村の牛の死に関する証言を読み、ドキリとしました。
     モンゴルでは、オオカミを全部は殺さないのだという証言には、オオカミの役割を理解している人もいるのだと改めて知りました。
     
     自然の摂理によって、生きている動物たちと人間のこの“食への姿勢”の違い。
     人間が、足るを知らず命を奪って来た動物の、なんと多いことでしょう。
     食卓にのぼっているものが、きちんと全て口へ運ばれているとはいえません。
     裁かれるべきは、人間かもしれません。

     自然界の中で、人間も生かされているのだということを忘れていると思いました。

     人間の手によって、歪められ破壊されて来たもののなんて多いことでしょう。
     その手は、動物界にまで及んでいることでしょう。
     謙虚な気持ちで、考え直さなくてはと教えられた一冊です。

     息子が4年生の時に読みました。
     中学年くらいからが、問題意識を持って読めるのではないでしょうか。

    投稿日:2010/04/25

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