佐野洋子さんの独特の文体に、意地をつっつくような感触を受けながらもその物語に引き込まれ、一気に読んでしまいました
「ねこ」がどうしておばあさんと暮らすようになったかという話から、全くその時と同じ状態で、特別なねこがやってくるのです
簡単な言葉の中に、こっそりと作者の本音を入れ込んでいるような気がします
普通が一番良いのだけれど、本当は普通じゃいやなんだみたいな・・・
くろねこが理想でねこが現実
おばあさんにとったら実は・・・・
深読みしなければ小学校低学年でも面白いですが、作者の人物像を考えると大人でも充分面白いです