バレエを習っている少女が、不思議な体験をする話。
1989年刊行。温かみがあって、華やかな絵が印象的。
少女の必死な願いが伝わってきて、切なくなる作品。
子どもの頃に読んだとしたら、ちょっと悲しい気分になったり、不思議な力にあこがれを感じただろう。
中年を過ぎてから読んだので、そんなフレッシュな気持ちも多少はあるが、別の角度からツッコミたい気持ちもある。
子どもの習い事あるあるだが、向いていないと本人も周りもわかっているのに、「最後までやりなさい」とやめることを許してくれない問題。
泣きながら習い事に通った子どもたちも相当いると思う。
昭和は割とよくあったが、今はどうだろうか?
周りの子たちは上手にできるのに、自分だけ頑張っても全然できない辛い状況。なのに、この子は健気に頑張っている。
それも、自分のためではなくて、親を喜ばそうと思ってやっているフシがある。
そんな心のキレイな子どもだから、きっと不思議な力が味方してくれたのだろう、と思った。
その後、この子がどんな人生を歩んだのか?
読了後も気になる作品だ。