ワタクシは、映画等でしか、奴隷制度のお話は知らない世代です。
ですが、アメリカでは、奴隷制度を始め、南北戦争や民族等の歴史の傷跡。世界的には、今も絶える事のない戦争問題を目をそむけずに大人が子どもに語り続け、歴史から学ぶ過ちを決して繰り返す事のないよう、考え続けなくてはいけないと思っております。
人が人を、動植物のように扱った愚かさに深い悲しみでいっぱいになります。
この作品の中で描かれている奴隷と呼ばれた人々とその血を引き継ぐ、子孫にとっては、決して癒える事のない深く悲しい傷であり、記憶は薄れても消える事の無い魂の怒り!であり続ける事でしょう。
この時代に生き、奴隷として扱われた人の中にも、逃げ切り生き長らえる事が出来た人もいたことでしょうが、人目を逃れ、働く場所や住む場所も、容易く見つけられたはずもなく・・・・・・胸が張り裂けそうな気持ちになりました。
ワタクシたち日本人にとっても、戦争で捕虜となった人や口減らしの為に奉公に出された人、民族のお話からも、大人は、目をそらさずに、読んで頂きたい作品だと思いました。