絵本のガイドブックなるものは数多くあるけれど、「幸せの絵本」はガイドブックの域を超えているんです。それ自体が一冊の絵本のような幸せ感を与えてくれます!何が違うんだろう?と考えた時、いくつか気がついたことがあります。
まず、ぱらぱらとページをめくった時に目に飛び込んでくる色彩豊かな絵本のワンシーン!半ページ分ほどのスペースを惜しげもなく使っているので、絵だけでも存分に味わえる、そんな楽しみ方もあります。
そして作者とあらすじの紹介も、専門的過ぎず批判がなく暖かみがあって読みやすく、知っている本でももう一度開いてみたくなります。
また、最大の特徴である「みんなの声から」は、身近な誰かから「この絵本いいよ。」と手渡されているような気持ちにもなり、書いているのが一般の方々なので、気負わず「そうそう!」と思ったり「自分とは違う感じ方だな。」と思ったり「今度読んでみたい。」と思ったり、すごく素直に読めます。他のガイドブックだと、書き手の好みが出ていたり、絵本の教科書を読んでいるような感じになることもありますが。
なにより、この本の〜はじめに〜を読むと「幸せの絵本」の作られた想いが伝わってきて、それだけで半分幸せな気持ちになれます。そしてじっくりと堪能したら、心のコップが幸せで満たされている・・・そんな本です。