走るやつ、強いやつ、泳ぐやつ、etc.、なんだか具象化された登場者と、自らが部品だと思うペツェッティーノ。
子どもには少し難解な登場者の描かれ方ですが、描かれている造形は、彩といい形といい、幼児にとってはとても楽しいようです。
その上、内容はとてもインパクトがあります。
自分が何かの部品だと思っていたペツェッティーノが、自らをバラバラにして見て、自分を一つの自我だと認めるところ、自分は自分なんだと気付いたことをみんなが喜んでくれるところに、とても感銘を受けました。
マーブル模様が、心象風景のよどみのようで効いてきます。
レオニさんは不思議な作家です。